過去のお薦め@1999年+1
▲'00年  ▲'01年 ▲'02年 ▲'03年 ▲今月のお薦め
いつ?
オススメはこれだっ!
こんな感じだ
'98年12月

張宇
『單戀』
EMI百代 ED-8010

台湾のシンガーソングライター、張宇(フィル・チャン)の新曲+ベストアルバム。
相変わらずこってりしたヴォーカルを聴かせてくれるけど、今回のアルバムは歯切れのいい曲を選んであるので重くならない。
新曲の出来も素晴らしく、これを聴くと新譜が本当に楽しみになる。台湾ではすでにリリースされているようだ。早く入ってこないかなー。

'99年01月

THE THE
『II〜The one & The other』
ORANGE OKC-0089

韓国の男女二人組のユニット。かなり乾いたサウンドを聴かせてくれる。ヴォーカルの女性は時折、王菲(Faye Wong)のようにも聞こえる声。ちょっと聴くとぶっきらぼうに唄っているように聞こえるけど、実際はかなり丁寧に唄っている。もう一人のメンバーであるギタリストの男性の出すギターサウンドは半端じゃなく素晴らしいセンスをしている。とにかく多彩なサウンドを出しているのにさりげない。極めてポップな曲調も素晴らしい出来。ベストトラックは1曲目。最高にかっこイイ!!

'99年02月

林海峰
『好時代1999〜GOOD TIMES』
CINEPOLY 538840-2

香港のDJであり、ラッパーであり、デザイナーであり、そして彭羚の旦那でもある林海峰(ジャン・ラム)の新譜であります。シリーズとなって3作目ですが、このアルバムが一番ハードな音づくりとなっています。数曲ではラテン・フレーヴァーもちりばめ、全体的になかなか凝った内容となっています。また亞龍大BEYOND黄耀明蔡一智などの参加も話題となっています。
今回は彼のコミカルなキャラクターはやや引っ込んで、その分、キレのいいヴォーカルを聴かせてくれます。

'99年03月

王菲
『EYES ON ME』
(CDシングル)
東芝EMI TODT-5271

まぁ、いまさら言うこともないけど、プレステのゲーム「ファイナル・ファンタジーVIIIのサントラ?です。英語のバラード曲ですがゆったりとした雄大なイメージに仕上がっています。曲自体は日本側で作っていますが、王菲のイメージをそこなうことなく、スタンダード・ソングとして十分通用する出来だと思います。なによりも王菲の優しい歌声が素晴らしい(^-^)

'99年04月

謝婉
子』
瑞華唱片 SWCD-28194

マレーシア華人のキャンディ・チェアです。アルバムを通して北京語で唄っています。キュートなルックスだけど唄は本格派。まだ17歳ということで、今後が楽しみです。ヴォーカル・スタイルとしては張惠妹のフォロワーといったイメージ。かなり影響を受けていますね。02)でマレーシアの歌姫のシティ・ヌールハリザと競演(お互い北京語です)しています。聴き応え有りますよ(^-^)

'99年05月

順子
『OPEN UP』
魔岩唱片 MSD-049-4

英語曲カヴァー及び、自分の曲の英語ヴァージョンを収録した2枚組。彼女の声にはホンキで惚れている。この一月というもの、こればかり聴いている気がする。
クリアーだけど決してクールなワケではない。のどがカラカラに渇いたときに飲む「ちょっと冷えたミネラルウォーター」が他のどんな飲み物よりも美味しいのと同じ感覚。乾いたハートに染み込んでいくのがよくわかるんだよね。キモチいいんだ

'99年06月

彭羚
『一枝花』
Sony Music(新力)494616.2

彭羚SONY移籍第一弾のアルバム。前作まで続いた地味路線から一転、軽快な曲を中心にした明るいイメージのアルバムをリリースしてくれた。プロデューサーは黄耀明(元・達明一派)によるもので、彼の好む耽美的な音を趣味的に(笑)随所にちりばめながらも彭羚の新しい魅力を引き出している。

彭羚のヴォーカル・スタイルはEMI時代の初期(『有著[イ尓]…多麼美』あたりまで)の頃と、中期(『窗外。』や『清水』の頃)の頃がミックスされた感じで、リズムに乗ってダンサブルに、且つ、ファルセットを多用して軽るぅ〜く唄っている。
個人的にお気に入りは『[イ尓]是一首流行曲(國)』。ディック・リー作曲のキモチいいポップ・チューン。なぜ北京語ヴァージョンの方を選んだか?、というのは、なんだかこっちの方が言葉のノリがいいような気がしたから。

'99年07月

張學友
『友個人・演唱會』
UNIVERSAL 547-518-2

先日、来日して見事なコンサートを披露してくれた張學友、その彼が今年の2月に香港で行った演唱會のライブ盤。同じ演唱會ツアーの一つだけあって日本の演唱會とダブるところも多いけど、それはそれで、あの感動をもう一度…だ。日本での熱唱を聴いた後だと物足りなさがあるのは否めないけど、このアルバムの張學友が悪いわけではない…というより、このアルバムでの張學友、とても素晴らしいんだよね。つまりあの日本公演が凄すぎたんだなぁ。 そうそう、このアルバムの映像版も香港ではリリースされた模様。

'99年08月

許茹芸
『眞愛無敵』
上華 ECD0029K1

許茹芸の新譜だ。今までしっとり、しんみりした曲がアルバム全体を占めていて、何回も聞き返す気にならなかったのだけど、今回のアルバムはやっと失恋の痛手から立ち直れた…みたいな、気持ちが外に向いた感じの曲が多い。今までなんでこの様なアルバム作りをしなかったのか不思議だ。
彼女の爽やかなハイトーンヴォイスは、明るいイメージの曲にこそ似合う、と私は思っている。はかなげな曲だって悪くはないんだけど、彼女のMTVなどをみると喜んだ顔がとってもチャーミングだし(^-^)

'99年09月

唐朝老五
『再渡歸來』
白樺音樂---番号不明

中国のロックバンドの老舗、唐朝のギタリストだった老五こと劉義軍。唐朝時代も中国のギタリストとしては珍しく、エフェクトを多用したスペーシーな音作りを得意としていたが、このソロアルバムはそれをさらに押し進めた感じ。伝統音楽との融合を試みたサウンドは実験的ながらもとても美しく、感動的だ。ダダワの世界にも通じる部分もあるし、部分的にはパット・メセニー的なところもあるが、通して聴いてみれば「彼ならでは」の世界を見事に築いているといえる。ギター・インストが好きな人には特に強く薦める。

'99年10月

楊乃文
『silence』
魔岩唱片 MSD-058

王菲の新譜が期待はずれだったこともあるけど、今月はやはりコレだろう。楊乃文の凄味のあるヴォーカルは、さらに磨きがかかって、より作品の緊張度を高めている。いかにもロック姉ちゃん、といった感じのキャラもいい。ノリのいい張震嶽の曲、マドンナ風の陳珊の曲、など作品もバラエティに富んでいて、しかもアルバムとしてのまとまりもしっかりしている。
台湾の音楽シーン、「歌謡バラードしかないから…」というのは遠い過去の話。こんな実力のあるシンガーが次々と出てきているんだもの。

'99年11月

梁靜茹
『一夜長大。』
滾石唱片 RD-1506

最後まで容祖兒の『EP/』とどっちにしようかと迷ったんだけど、北京語の柔らかさにグッときたのでジャスミン梁ちゃん。李宗盛のプロデュースでこの声、この曲。林憶蓮に歌い方・声が似ているのがまたなんとも。このアルバム、とても曲がいいのと作りが丁寧なのが嬉しい。最近の新人の中では唄が結構上手い方だと思う。安心して聴ける。最近の林憶蓮のバラードの柔らかさが気に入ってる人なら、きっとこのアルバムは嬉しいに違いない。

'99年12月

許茹芸
『我就是這麼快樂』
上華 WHCD038-2

香港でも放映されているシャンプーのCM曲「頭髪」を含む、廣東語と北京語のちゃんぽんアルバム。最新MTV5曲入りのVCDとKITTYちゃんの小型電卓がオマケに付いているわりには、安かった(^^;

今の許茹芸の良さをうまくまとめた一枚。
「真愛無敵」のMTVが非常に出来が良く、曲自体の良さを再認識した。
あぁ、李宗盛のメロディ、ってすぐ分かるよね。沁みてくるんだな。

▲'00年  ▲'01年 ▲'02年 ▲'03年 ▲今月のお薦め
音樂茶座
猫猫城市index