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PFM |
1997年に本国イタリアでリリースされたアルバムがやっと今年、日本でもリリースされた。私自身、輸入盤を入手したのが最近だし、今月のお薦めに選ぶことにした。 のっけから壮大な物語の始まりを感じさせる楽曲でわくわくする
…と間もなく軽快なカッティングのギターが静寂を切り開き、気分を一気に盛り上げる。 このアルバムで聴けるタイトな音作りはこの次のアルバムでも継承されていて、今の時代に甦ったPFMを強烈に感じさせてくれる。初期の叙情的な音作りと、最近のタイトな音作りが実に良いバランスで融合していると思えるのが今のPFMの強みだ。 |
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PFM |
先月、今月とPFM強化月間? これは昨年5月に川崎のクラブチッタで行われたライブの記録。なんと27年ぶりの来日公演だそうで、その27年前の初来日公演の渋谷公会堂・最前列で、中野サンプラザ・二階席で見た私にとっては感慨深いものがある。(…オイラも年取ったな、とか(--;) 当然、今回の公演も見に行くつもりだったのだが、プレイガイドに行ったらすでに売り切れていたのだった(T^T) その見逃したPFMのライブがDVDで見られるとは! このバンドは音楽だけ聴くとまとまったアンサンブルを聴かせてくれるなぁ、という印象だが、実際に目の当たりにすると、職人集団が和気藹々と凄いコトをこなしていく、という感じ。1曲演奏するのに誰一人として遊んでいない、というか、音楽の完成度を高めるためにそれぞれが自分の役割をきっちりとわかってステージにあがっている。彼らの作り出すサウンドは「紡ぎ出す」という言葉がぴったり。 それを強く感じさせるのは4)の「幻の映像」だ。世界進出を狙ってマンティコアレーベルから出したアルバムタイトルチューン。とてもミステリアスな曲調なのだが、ライブでも忠実にその雰囲気を再現している。昔、レコードで聴いたときは感じなかったのだが、実は結構テクニカルな曲で、ライブではメンバーそれぞれが凄まじいプレイを披露してくれる。途中で雰囲気がパーッと広がるギターのカッティングの所はゾクゾクもの。観客からも大きな歓声が上がる。 前後するが叙情的な3)「人生は川のようなもの」も素晴らしい。彼らの初期の代表作で、バロック音楽風の音が積み重なっていく導入部から突然激しい曲調に変化し、その後雄大な音をたっぷりと聴かせてくれるこれぞまさにプログレ!という展開は何度聴いても感動する。(余談だが、この曲は山水の4chステレオQX2000の雑誌広告でレビュー形式で紹介されていてそれで興味を持ってレコードを買った) この公演は昔、日本でリリースされていたアルバムを中心に選曲されているので、今の彼らのライブよりは昔の曲が多いが、それはむしろ日本のファンには嬉しかった事だろう。今度来日するときは新しい曲もたっぷり聴かせてもらいたいな、と思う。 ま、とにかくプログレに興味があるのならばぜひ一聴してみて。この公演はCDとDVDと両方出ているが、プレーヤをお持ちならば絶対にDVDの方をお薦めする。ステージで演奏することを楽しんでいるに違いない彼らの姿にぐーっと惹きつけられるであろうことを保証する! |
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江美 |
レビューを書こうとしたらCDが部屋の中で消えた(T^T) 現在、捜索中(--; |
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冨田勲 |
自分が物心付いた頃、お茶の間にはすでに冨田勲の音楽が流れていたのだ。「新日本紀行のテーマ」…まだ子供だったから番組自体は面白いものと感じなかったけど、この曲はずっと後まで強く印象に残っていた。のどかさ、素朴さ、雄大さ、厳しさ、優しさ…色々なものを内包してる様に聞こえるその旋律。奥行きと広がりのある録音はのちに立体的に音楽を聴かせる試みを行う彼の片鱗を感じさせてくれる。わずか1分ちょっとの短いこのメロディを聴く度に、なんか泣きたくなる様な気持ちになる。強烈に日本を感じさせてくれるからかなぁ。 このアルバムには「新日本紀行〜旧テーマ」も収録されている。これも記憶にあるな。のどかさはこちらの方が強いのはやはり時代のせいか。 彼の茶目っ気を感じさせてくれるのは「きょうの料理」のテーマ。軽快で楽しい。もしかすると彼の作品の中で最も誰もが知っている曲じゃないかな(^-^;(しかも彼の作品と知らずに) |
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范逸臣 |
台湾の原住民(阿美族と泰雅族のハーフ)若手男性歌手で、昨年に韓国映画「猟奇的な彼女」の主題歌「I believe」の北京語verをヒットさせて一躍脚光を浴びた。本作は2枚目のアルバム。丁寧な歌い方に好感、歌はまずまず上手い。声とルックス両方に清潔感とか誠実感を感じる。人気が出るのも当然か。 1枚目がどちらかといえば手探り感がある作りだったけど、このアルバムでは方向が決まった感じで安心して聴ける。得意なバラード中心だけど、数曲おきにアップテンポの曲を挟んでダレない作りになっている。 「百慕達」は新しめのアレンジで軽快な曲。カヴァー曲だと思うが「忘了愛」の出来は素晴らしい。やはりバラードの説得力は強いな。POPな「停不了」は後半の起爆剤。若々しさ一杯、ライブのオープニングとかにピッタリ。 ハズレ曲がなく、聴きやすいアルバムなのでぜひ聴いてみて下さいね。 |
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Mondo
Grosso |
ハウスとかは単調でイヤだ、という人が多いかもしれない。自分自身、そうだった。それは音楽をメロディとして聴いていたから、と最近気が付いた。リズムで楽しむ音楽…そういうのもあるわけで。 このアルバムの曲、単調な反復の中にジワジワと盛り上げていく力が内包されている。知らぬ間にそのグルーヴに絡め取られている。起承転結のイメージの強い「泣きのバラード」の対極にある音楽だと思うが、どちらが良い悪いではなく、どちらも楽しい。 正しい聴き方、というのはヘンかもしれないけど、CDプレーヤーのリピートを入れて数時間流しっぱなしにしておくと気持ちよく聴ける様な気がするよ(^-^) |
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蔡健雅 |
心地よい気怠さを感じる。深夜の飲み屋の雰囲気ではなく、休日の午後のそれ。カーテン越しの柔らかな明るさと、そのカーテンを軽く揺らせるぐらいの静かな風。何もせず一緒にそこにいたくなるひととき。 今作、ヴォーカルにぐっと説得力が増したような気がする。音作りも、ヘタに仕掛けをかけずにストレートに彼女の魅力を引き出してる。聴くほどに魅力が増すアルバムだ。 陶の「沙灘」のカヴァーもよく似合ってるし、何曲かで使われてるストリングスの響きは美しく、彼女のヴォーカルやメロディを際立たせている。 |
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