過去のお薦め@2000年
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いつ?
オススメはこれだっ!
こんな感じだ
'00年12月

江美
『悄悄話…小美』
virgin VD0009

前作のバラエティに富んだ作りからガラっと変わり、バラード中心のしっとりした作りになった。それは「ひそひそ話」という意味のアルバムタイトルにも現れている。
前作のバンドサウンドの元気のいい曲が気に入っていたので、最初は戸惑ったのだけど、CDプレーヤをエンドレス・リピートにして聴いるうちに、その世界にすっぽりとはまり込んでしまった。しかも何度聴いても飽きるどころか、より深みに引き込まれる感じ。アルバムのまとまりも良く、彼女のヴォーカルも、より気持ちが乗っているようだ。出来は前作に勝るとも劣らない。数回聴いただけでは本当の良さが分からない良盤。ヴァージンはもっと本気でプロモーションして欲しい。こんな素敵なアルバムを宣伝しないなんて勿体ないよ。

'00年11月

范文芳
『沒有問題』
EMI百代ED10005

先月リリースされた范文芳の新譜である。

彼女がサーフボードを小脇に抱えてにっこり微笑むジャケット。ステキな笑顔を見てきっと爽やかなアルバムだろうな、と予想してCDプレーヤにかける。
予想は外れていなかった。そして期待以上の出来に今度はこちらがにっこり微笑むことになった。

このアルバム、曲もアレンジも良い。勿論(ぐっと上手くなった)彼女のヴォーカルも良い。そして音も良い。聴いていて本当に気持ちがいいアルバム。

特にアレンジャーのShah Tahirがとても素晴らしい仕事(6曲のアレンジ、4曲のプロデュース)をしている、と思う。軽快なPOPチューンが得意技のようで、アイリッシュ風味とかカントリー風味のスパイスをチョロっと効かせるところが実に上手い。
爽やかな中華ポップスを聴きたい人に強くお薦めする。

'00年10月

イノトモ
『風の庭』
クラウンCRCP-20250

日本のフォーク系女性歌手。力を抜いたヴォーカルは聴いているこちら側もシンクロしてホッと力が抜ける(もちろん心地よく)
声や唄い方はちょっと前の小川美潮を思わせる(特にM-10など)

M-2のバックサウンド(特に桜井芳樹のEg.)は初期のジャクソン・ブラウン風で面白い。彼女のヴォーカルの気怠さもちょっとそれ風かな。 M-3はモロに渋谷系、それもフリッパーズまんま。こういう感じも悪くない。 一緒に染み込んでいきそうなM-6や、過去の自分を見つめ直すM-10は詞も曲もアレンジも素晴らしい。 M-11、駅に彼を迎えにいく彼女のほんわりした気持ち。その彼女の顔が見えてくるようなステキな曲。

'00年09月


『精選2』
福茂唱片70155

精選(ベストアルバム)といってもベストにあらず、彼女の2枚目のアルバムである。1枚目に続き凄いタイトルである。「全曲、ハズレがないぞ」といううたい文句は嘘じゃない。ルックスの雰囲気よりは若々しく聞こえるヴォーカルで、わりと輪郭のハッキリした感じ。ドラマティックに盛り上がる曲で本領を発揮するタイプ。中高音がすーっと抜けるところが見事。曲のスタイルは許茹芸とかの路線。

'00年08月

黄耀明
『光天化日』
UNIVERSAL 6-0121-596402-8

今月は後半になって「待ってました」のアルバムがドドっとリリースされ、なんだか嬉しい悲鳴。梁靜茹も良かったし、蕭亞軒も実力を見せて付けてくれたし、孫燕姿は最初は馴染めなかったんだけど聴いていたらいつの間にか頭ん中、ループしちゃうし(--;

…で、数々のアルバムの中から選んだ今月の一枚はこれ。

彼の持ち味である耽美的な雰囲気はやや薄目なので、昔からのファンにはちょっぴり物足りないかもしれないけど、その分、アルバム全体を通しての聞きやすさは上がったと思う。アレンジは密かに凝っていて(^-^;色々な音楽の要素を詰め込んでいるにもかかわらず、イメージの統一感がある。近年、他の人のアルバムのプロデューサーとして活動してきたことが自身のアルバム作りに有効に作用したんだと思う。張亞東の作品の「愛的教育」が耳に残る。彭羚とのデュエット「游渦(GTR Mix)」のしっとり感もなんともいえない。そして…とても美しいピアノが主体のバラードの「罅隙」。このアルバム一番の聴きものはアルバムタイトルチューンの「光天化日」。このたたみかけてくるスピード感ある展開が素晴らしい。めまぐるしく曲の表情が変わり、くらくらと目眩がする。

'00年07月

V.A.(陳毓芸、范文芳他)
『put music into our life』
政府リリース?の為、番号無し

シンガポールの建国記念祭のテーマソングを中心にしたコンピレーション。'97年陳潔儀の「Home」や'99年陳毓芸の「Togeter」、そして范文芳蔡健雅(Tanya)、林玉の三人が唄う今年のテーマソング「Moments Of Magic」などを含む30曲入り2枚組。イベント宣伝のためのリリースなので、現地では格安(14.99S$=1000円弱)で手にはいるようだ。シンガポールの歌手総動員状態なのかな、知らない人も結構いる。

別の人が唄う同じ曲も何曲か有るのだが、多民族国家だけあってそれぞれの母国語で唄うので、違う曲を聴いている風なのが楽しい。

個人的に一番の聴き所は「分享這一刻(Moments Of Magicの北京語ver.)を唄う林玉(エルサ・リン)。ここ暫く音沙汰が無かったので元気な歌声が再び聴けたのがとても嬉しい。しかも歌唱力がさらにアップしている。そろそろニュー・アルバム出してくれないかな。

それからやっぱり陳毓芸。なんか声もルックスもふんわかしたイメージで好きなんですぅ(*^^*) 

'00年06月

蔡依林
『Don't Stop』
UNIVERSAL 157915-2

蔡依林の新譜。鼻にかかった声がちょっとキュート。
S club 7(英国の男女混成グループ)のヒット曲「Bring It All Back」のカヴァーである「Don' t Stop」でアルバムは幕を開ける。
張惠妹の「給我感覺」とか「牽手」に似た感じのアップテンポで元気のいい曲。同じタイプの「You Gotta Know」はこのアルバム一番の出来。彼女のよく伸びる声がとっても気持ちよい極めつけのPOPチューン!(個人的には今年前半に聴いた全ての曲の中で一番)

バラードも郭子作曲の「孤單的人總説無所謂」が特に素晴らしい出来。
「Are You Happy」、そして葉良俊作曲、三拍子の「什麼樣的愛」のじんわりした味わいもいい。

蔡依林ファンはもとより、張惠妹がお気に入りの人にもお薦めする。
7月にVCD付きの豪華版が出た模様。これから買う予定の人は当然、こっちを探してみよう。

'00年05月

林曉培
『She Knows KARAOKE 精選輯DVD』
avex AVTDVD-001

shinoのMTV集のDVDである。私、このたびDVDプレーヤを買ったのでその記念に選んでみました(--;(ま、それだけじゃないけど)

林曉培の声には力強さと脆さが同居している。ヘヴィな曲では挑発的な目つきのツッパったおねいちゃんの如く、バラードでは場末の酒場の片隅でグラスを片手に涙する女性の如く。MTVでの彼女は思いっきり無防備な笑顔を見せたかと思うと、誰も側に寄せ付けないような退廃的な表情をしたりもする。刹那に生きる若者達を主人公にした映画とかにキャスティングしたらハマるんじゃないかと思うんだけどな。

一番、出来が良いのは「she knows」。とってもcoolな作りで彼女の持つ魅力が良く出ていると思う。なんといっても曲自体がドライブしていて格好イイもんなぁ。「那又如何」もモノクロの画像が曲にマッチしていてぐっとくる。映画の主題歌となった「心動」のMTVも収録されている。

'00年04月

無かった(爆)

3月に2枚選んだのがいけなかったのか?今月は見事に空振り。ま、そんなわけで結果としてバランスが取れた…かも??

'00年03月

江美
『第二眼美女』
Virgin VD9906

2月に入手したアルバムでどうしても1枚に絞れなかったので、今月のお薦めは2枚。その1枚がこれ。小美というニックネームで呼ばれる彼女は(ヴァージンレーベルからアルバムをリリースしているけど)ちょっと魔岩唱片の歌手風味なところもある。1枚目の『我愛王菲』はかなり洋楽的なアプローチをとっていたが、今作はもう少し台湾テイストだ。じっくり唄うバラードもアップテンポのキャッチな曲もいい。しかもアルバムを聴き通してみてハズレ曲がなく、良くまとまっている。張洪量、伍思凱、張震嶽、亂彈の陳泰翔、黄國倫、黄耀明、李小龍…作曲、アレンジに沢山の大物が関与しているのはレコード会社の期待もあるのだろう。歌も器用にこなすタイプで曲ごとに表情がしっかりと違う。
なお、CD Plus仕様となっていて順子の「寫一首歌」王菲の「我願意」をカヴァーして彼女が唄うスタジオライブの映像を見ることが出来る。

伊能靜
『我很勇敢』
大信唱片DSC9910

なんと表現していいのかわからないけど、知らぬ間にどんどん世界に引き込まれていくような感じのアルバムだ。陳珊がかなり関与しているようで、音作りがそれ風になっているが、今までのファンからすればかなり戸惑うかもしれない。アップテンポの曲はほとんど姿を消し、アコースティックなサウンドをバックにして彼女はじっくりと丁寧に唄ってくれる。最初は淡々と唄っているように聞こえるけど何度も聴き直している内に「熱さを内側に秘めた上で」あえて抑えて唄っている事に気が付くのである。北京語の歌をその場で理解できないことに悔しい思いをするアルバムかもしれない。それほどAnnieのヴォーカルが活きている。

'00年02月

zabadak
ikon
biosphere ZA-0019

上野洋子が抜けた後のザバダックは試行錯誤を重ねて来たが、ようやくこのアルバムで生き返った、という感じがする。吉良が「好き勝手に趣味丸出しで作った」と雑誌のインタビューで答えていたが、まさにそのキモチが音になって現れている。ギターのカッティングのざっくりした音の強さ、めくるめく展開、楽器と楽器の音の絡み合い。聴いていて知らぬ間に手のひらに汗をかいているような熱さがある。打ち込みを多用している割にはとてもうねりを感じ、しかも聴き終えた後にアコースティックな音づくりの印象しか残らない。お得意のアイリッシュトラッドの風味や、プログレ風の展開ももちろんあり、今までのファンにとっても間違いなく満足のいく出来だ。

'00年01月

蔡依林
『JOLIN>>1019』
UNIVERSAL 1538792

台湾の若手(19歳)女性歌手。ノンノのモデル風ルックス?の割にはやや低めの大人っぽい声で唄うのでちょっとビックリした。張惠妹風、陳潔儀風と結構器用なタイプだと思う。声がちょっと暗めなのがアップテンポの曲ではやや裏目に出ちゃうところはあるけど、唄は上手いしアルバムの出来はいい。バラードが特にいいな。

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