14

さらば、台北[5月6日・午前]

AM8:40
ホテルをチェックアウト。丁度みんなが同じ時間にロビーに集まっていたので「お見送りしてくれるの?」と思ったら、なんとこれから2度目の鼎泰豐での朝食オフ、とのこと(うう、、いいなぁ…)

「んじゃ、また東京で!」 タクシーで出かける皆さんに手を振ってお別れ。

結局、私がお見送りする側だった(爆)

…さてと。ひとり重い荷物を持って新光三越の裏をとぼとぼと歩く。


バス乗り場に行く途中、*檳榔(ビンロウ)を買うつもりで、スタンド(売り場)のおじちゃんに「1個いくら?」(普通は一箱単位で売っている)と訊くと、「…一粒?」と言ってちょっと不思議そうな顔(当たり前)をしたあと、作りたてのものを一つつまんで私に手渡してくれ「これはあなたにあげます」とにっこり。

うーむ、もらっちゃったぁ(^-^;

お礼を言ってバスの待合室に向かう途中で噛みはじめる。最初の数噛みはやたらに青臭いが、それを越えると独特の風味?が口に拡がりだす。


*檳榔 台湾では極めてポピュラーな嗜好品だ。例えていえば「噛みタバコ」に雰囲気が近いだろう。ドングリ大の檳榔樹の実に石灰とキンマの葉を組み合わせたもの。町中にはそこかしこにこの「檳榔スタンド」があり、新聞や雑誌、菓子類なども一緒に売っている駅の売店的なものも多い。
檳榔の愛好者は主にタクシーやトラックの運転手、肉体労働者、水商売関係者などが多く、一般サラリーマンや若者はほとんど好まないようだ。ちなみに
日本には持ち込めないので注意。

この檳榔を噛む、という文化は東アジア圏一体にあるようだ。台湾の他にパプアニューギニアなどでも日常化している。台湾に、台湾人とパプアニューギニアの人の混成バンド「檳榔兄弟」というのがあるが、なんともいえない音を聴かせてくれる。おすすめ。

噛んでいると石灰と反応して噛み汁が真っ赤になる。これは体に毒なので吐き出すのだが、それが町中のいたるところに痕となっているので見た人も多いだろう。特に下町の龍山寺近辺とか華西街あたりはいたるところで見かける。吐き出した現場を見つかると処罰の対象になるので、現地では注意のこと。



檳榔スタンド。
街のどこでも普通に見かける。

一瞬、血痕か?とビックリする噛み汁痕。
(これは私じゃないよ(^-^;)


AM9:20
台北車站の西側にある台汽バス乗り場へ到着。
売店で好物の花巻(蒸しパン)とジュースを買って乗り込む。
台北市街を後にしてバスは空港へ向かって走る。

ほぼ予定時間通りに空港着。早速に日本アジア航空のカウンターへ。

「申し訳ありません。機材の遅れでお客様の便は2時間遅れのご出発となります」

んがー!これがあらかじめ分かっていたら今朝の鼎泰豐のオフに行けたのに(爆)
でも、お詫びのミールクーポン(空港内の食堂で使えるタダ券)を貰ったので許す(--;
地下の食堂街で食事。


空港の一番端にある郵便局で記念切手のセットとかを見たり、2階の書店で雑誌を買ったりしてもまだまだ時間がたっぷりある。ふと見るとインターネットカフェ(というか接続サービス)があったので暇つぶしにやってみる。30分100NT$也(空港は高い)。

台北の空港で見る自分のサイトはなんとも不思議だ。ついでといってはなんだが、友人の掲示板にローマ字でメッセージを書きこむ。


そうこうしているうちにやっとフライトの時間だ。くたびれ顔の人々の列に加わって飛行機へ乗り込む。飛び立ったEG292便は、天気もまずまずなので大きく揺れることもなく、アッという間に(^-^;沖縄へ。

旅游中心index
>next>